元モーニング娘のメンバー、市井紗耶香さんが、2019年7月4日公示の参議院選挙に立候補しました。
「また、タレント議員かよ!」といった世間の指摘はかなり多い様です。
しかし、それでも市井さんが立候補しようと考えたのには訳があったはずです。
そこで今回は…
- 市井紗耶香さんが立憲民主党から立候補した理由
- 市井さんの議員としての資質を疑る、SNSの声。
- 立憲民主党枝野代表が市井さんを参議院議員候補に推薦したわけとは?
といったことについて、詳しく調べてみました。
目次
市井紗耶香の簡単なプロフィール

氏名:市井 紗耶香(いちい さやか)
生年月日:1983年12月31日(35歳)
出身地:千葉県船橋市
身長:158㎝
血液型:A型
最終学歴:船橋市立高根台中学卒
配偶者:吉澤直樹(2004年5月~2011年5月)、一般人美容師(2012年7月~現在)
子供:吉澤氏との間に生まれた長女(14歳)、次女(12歳)
一般美容師の夫との間で生まれた長男(6歳)、三女(2歳)
1998年、保田圭、矢口真里と共に、モーニング娘。2期メンバーとして加入。
同年、第49回NHK紅白歌合戦にも初出場。
1999年、保田圭、後藤真希と共に、「プッチモニ」を結成し、デビュー曲「ちょこっとLOVE」はミリオンセラーになった。
同年、第50回NHK紅白歌合戦に連続出場。
2000年、日本武道館公演にて、モーニング娘。を卒業。
2001年、復帰が発表された。
同年11月、市井紗耶香with中澤裕子のアルバム「FOLK SONGS」をリリース。
2002年、シャ乱Q・たいせいや、元夫の吉澤直樹氏と共に「市井紗耶香 in CUBIC-CROSS」を結成。
2003年、ソロシングル「4U~ひたすら~」をリリース。
同年11月、市井は公式HP上で「引退宣言」をした。
しかしその後、アップフロントから事務所をランベスに移した。
2009年、芸能活動を再開。
その後はモデルやタレントとして活動していた。
2019年、第25回参議院議員通常選挙の比例区から立憲民主党の後任として立候補することを表明。
何故、モー娘。OGが参議院選挙に出馬することに?!
これはどうやら、立憲民主党の側から市井さんに出馬要請を行った様です。
日刊ゲンダイの取材によれば、下記の流れで市井さんの出馬が決まったそう。
現在4人の子供を育てる母親である市井が、子供の安心・安全に高い関心を持っていることを知った党関係者が急接近。
今月に入り、出馬の話で一気にまとまったという。
市井は、立民の党理念である「多様性を認め合い、困った時に寄り添い、お互いさまに支え合う社会の実現」に共感。
母親と国会の橋渡し役となることを目指しているという。
しかし、子育て支援策は立憲民主党だけでなく、全ての等で公約として挙げられている項目だけに、4人の子持ちであることだけでは、弱い。
そして、今のところTVなどで報じられているのは市井さんが「多様性を認め合い、困った時に寄り添い、お互いさまに支え合う社会の実現」という部分に共鳴したことぐらい。
この様な指摘は既に、マスコミ各社が既に行っており、筆者も市井さんの主張はあまりにも弱すぎると感じています。
この程度の浅い知識では、タレント議員だと批判されてしまうのも分かります。
SNSには何の公約も載せていない?
参議院選挙の出馬にあたって、「子育て支援を充実させたい」という挨拶はありました。
しかし、それ以降は、TwitterなどのSNSに市井さんの公約や選挙に対する考え方などは一切、載っていませんでした。
同じタレント議員であっても、立憲民主党から出馬することになった、「ボイパのおっくん」こと奥村まさよし氏は、SNSを活用し、自身の第一の目標である「保育士の待遇改善」に向けて、積極的な発信を続けています。
同じ立憲民主党から出馬するタレント議員でも、これ程までに差がつくものなのでしょうか?
アンチが多すぎて政治についてのツイートが出来ない?!
今回出馬するタレント議員の中で、最も注目されているのが市井さんであることは間違いありません。
そして、出馬しないで欲しいと有権者が最も思っているタレント議員も、市井さんなのでしょう。
その証拠に、市井さんはまだ、政治的な発言を自身のTwitterでただの1度もしていません。
最後にツイートしたのは、2019年6月27日に投稿した、選挙に出馬するという案内だけです。
このたび、立憲民主党公認で参院全国比例に挑戦することになり、昨日2019年6月26日に記者会見を開きました。
私、市井紗耶香の新しいチャレンジを応援していただけると、とても嬉しいです。以下、会見でのご挨拶全文です。どうぞよろしくお願いいたします。https://t.co/7I0zJbwPZK— 市井紗耶香 (@sayakaichii) June 28, 2019
そして、たったこれだけの短いツイートに対して、リプライは800件以上。
そのうち、市井さんを応援しているコメントはほんのわずかで、筆者の体感では1割にも満たないと感じました。
その他は全て、市井さんが出馬することに不満を持っている人の意見でした。
市井さんの出馬に対しての批判コメントをいくつか添付いたします。
https://twitter.com/tripleK51757163/status/1144567651462553601
元SPEEDの今井絵理子議員の様になってしまうのではないか?
という指摘も多かったです。
立憲民主党には元芸能人政治家に批判的な議員もいらっしゃるので…
先日の記者会見の様に黙り込んでカンペを確認する「不勉強」な処を露わにしない様に勉強して下さい。
今の状態で当選したら「税金泥棒」にしかなりませんので…— シュン・ショウ (@shunnshow) June 28, 2019
記者会見での振る舞いから、市井さんの勉強不足を指摘する声も多かったです。
アンチが多いというだけではなく、市井さんの政治に対する勉強不足を有権者はきちんと見ているのです。
他にも、次の様なことから、市井さんを応援できない、というコメントが目立ちました。
- 市井さんの身体にタトゥーが入っていること。
- 市井さんの最終学歴が中卒で、その知的水準で政治ができるのかということ。
こう考えてみると、有権者が不安に思う気持ちも分からなくはないのですが…
枝野代表は何故、市井さんを出馬させたのか?!
2019年6月27日、立憲民主党代表の枝野幸男氏がスポーツ紙5紙による共同インタビューに応じた。
その中で、枝野氏は次のように市井さんを称賛した。
圧倒的な知名度をお持ちなことはわかっていた。
直接お会いして正直ビックリしたのは、非常にしっかりして、政治家として何をしたいのか理解し、4人のお子さんの子育てをしている。
モー娘での華々しい時代からだいぶたってパート、アルバイトをしたりとか、保育所に入れるのが大変だったりとか、現実の子育て中の世代の声を代弁している。
市井さんには当選していただいてリアルな声を国会に届けてほしい。
と市井さんを擁護した。
しかし、本当の狙いは”集票マシーン”?!
今回の選挙は参議院選挙です。
そして、市井さんは立憲民主党の比例区の代表です。
参院比例区は全国の有権者を対象とし、なおかつ非拘束名簿式のため“個人名”で投票することが可能です。
つまり、どの政党を支持しますか?という質問の回答欄には、本来「立憲民主党」などの党名を書かなくてなならないのですが…
参議院選挙はそこに「市井紗耶香」と書いても構わず、それは立憲民主党の票にすることが出来るのです。
衆議院は拘束名簿式と言われる形式の為、こうした裏技は使えません。
しかし、参議院の比例代表でいる限り、どれだけ市井さんが不勉強だったとしても、立憲民主党の”集票マシーン”になることは出来ると言うことなのです。
恐らくこれこそが、枝野代表が市井さんを比例代表に選出した一番の理由でしょう。
市井さん本人は、真面目に政治を志していて、政党には集票マシーンとしてしか期待されていなかったら…
市井さんは非常に傷つくことでしょう。
しかし、市井さんが自らを犠牲にしてでも立憲民主党に議席を稼いで欲しいと考えているなら…
市井さんの狙い通りなのかも知れません。
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